皆さま、こんにちは。 先日は十五夜、とても明るく美しい中秋の名月が見えましたね。 十五夜は秋の収穫や実りに感謝するお祭り。 収穫物とともに月見団子をお供えするのが日本の風習です。
しかし近隣国のお月見はちょっと違います。 発祥の地中国をはじめ台湾、ベトナムなどの中華圏において十五夜は「中秋節」と言われる大切な節句のひとつです。十五夜の前後で連休となり、家族そろって盛大にお祝いします。 この日に欠かせない食べものが、「月餅(ゲッペイ)」です。月に見立てて丸く、平たい形をしています。小麦粉の生地に小豆餡や蓮の実が入っており、大きな月餅を家族全員で切り分けて食べます。
一方で韓国では「秋夕(チュソク)」と呼ばれ、韓国において最も重要な祝日とされています。中華圏と同様に盛大なお祭りが行わる行事です。 お祝いのため民族大移動が起き交通機関も市場も百貨店も、活気に満ち溢れます。 そんな秋夕で欠かせないのが「松餅(ソンピョン)」です。うるち米の粉を水で練ったものに、小豆や栗、すりゴマと砂糖を混ぜたものなどを包み、松葉を敷いた蒸し器で作ります。 ソンピョンをキレイに作れれば結婚相手に恵まれるという言い伝えもあるのだそう。
国によってお祝いの仕方が異なりますが、大切な人を想って月を愛でる風習ということに変わりありません。たまには空を見上げてみるのも良いですね。 夏の疲れが出やすい時節、くれぐれも体調を崩されませんようご自愛ください。
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