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執筆者の写真樋口 理一

金春色

皆さまこんにちは。

「金春色」、ご存知でしょうか?

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金春屋敷が安永9(1870)年頃に麹町善国寺谷(現在の千代田区麹町)に移転後、「金春芸者」の名が知られ、現在の銀座七、八丁目西側の辺りが歓楽街となったのは幕末の頃でした。能役者は幕府御用達の町人として一般の町人とは別格の扱いを受けていました。

しかし、能役者は武士ではないので、拝領地に町人を住まわせてはならないということもなかったようで、能役者の貸長屋には町人が住むようになりました。

しかも、能役者は若年寄の直接支配を受けなかったので、次第に芸者が住むようになったといいます。

彼女たちは唄や舞などの芸に秀で、おもてなしの才能にも長けていたことから、江戸芸者の草分けの「金春芸者」として生業をはじめ、金春通りは昭和40年代まで多くの芸者の集る花街として賑わいました。

この花街で、明治の末期から金春芸者の間で流行した色が「金春色」です。

青色に緑がかった色で、正式には「新橋色」という日本の伝統色に指定されており、金春通りの銘板にもシンボル色として使用されています。

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金春色はどこか品がありながら、さわやかで明るい綺麗な色ですね。

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